エレクトロヒートNo.188

 

  【巻頭言】
  エネルギーの最適利用とパワーエレクトロニクス
 
 

安田 信幸

一般社団法人日本エレクトロヒートセンター 理事
東芝三菱電機産業システム株式会社

パワーエレクトロニクスシステム事業部 技師長

 
   

 

 

【特集】最新の電気加熱技術   

 
  高周波熱処理と機械加工の工程間コラボレーション
 
 

川嵜 一博 高周波熱錬株式会社 専務取締役
生田 文昭 高周波熱錬株式会社

      研究開発センター・副センター長
三阪 佳孝 高周波熱錬株式会社 研究開発センター・センター長
山脇  崇 高周波熱錬株式会社 製品技術本部・製品設計部長
一色 信元 高周波熱錬株式会社 製品技術本部・本部長

 

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  誘導加熱を利用したコーティング技術
 
 

竹屋 昭宏

第一高周波工業株式会社

技術部 技術開発部長

 

 

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  水系洗浄剤向け過熱水蒸気式高速乾燥装置“SS ドライヤー”の開発
 
 

長   伸朗 中部電力株式会社技術開発本部
エネルギー応用研究所

       都市・産業技術グループ 研究主査 工学博士
瀬戸口 裕嗣 株式会社ナステック 技術部 部長
安藤  和広 株式会社ナステック 製造課
永井  敬大 株式会社大同 代表取締役

 

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  精密塗装乾燥装置の導入と美粧塗装の実践
 
 

稲田清数 株式会社ND イナダ 代表取締役
稲田 厚 株式会社ND イナダ 専務取締役

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  コンベアに金属ベルトを用いた連続式マイクロ波加熱装置
 
 

吉田 正志

株式会社四国総合研究所

電力利用研究部 主席研究員

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  過熱水蒸気・熱風混合式大容量オーブン
“エアロスチームオーブン”の開発
 
 

長  伸朗 中部電力株式会社 技術開発本部 
エネルギー応用研究所

      都市・産業技術グループ 研究主査 工学博士
山本  正 直本工業株式会社 開発部 専務取締役
荒川 政法 直本工業株式会社 技術開発部 部長
松浦 義久 直本工業株式会社 大阪食品機器部 部長

 

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高周波解凍と真空ミスト解凍を組み合わせた

高周波ハイブリッド解凍技術の開発

 
 

山本 泰司 山本ビニター株式会社 代表取締役社長
児玉 順一 山本ビニター株式会社 高周波テクノ事業部

      八尾工場 設計部 技術開発課 課長代理
田中 信至 山本ビニター株式会社 高周波テクノ事業部

      八尾工場 設計部 技術開発課

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  ハロゲンランプによる赤外線加熱の応用
 
 

菅野 雄太

岩崎電気株式会社

光応用営業部 セミコン・オプトデバイス営業課

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  業務用加圧式IH 炊飯機の開発
 
 

坂本 淳一郎
株式会社サタケ

技術本部 精米プラントグループ 

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  【連載講座】  
 
   ヒートポンプ給湯Q&A
 
 

杉村 允生

株式会社Q研技術士事務所 

代表取締役 

 

 

 

 
 

新調理システムにおける品質と衛生管理について

~より安全な食品より良いビジネス(SFBB)のご紹介~(最終回)

 
 

加藤 和悦

有限会社カエツカンパニー
取締役社長

 

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  千葉県横芝光町学校給食センター
 
 

古水  豪

株式会社中西製作所

営業部営業企画課 課長
 

 

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   【特別寄稿】
 
  産総研のハイテクものづくり
臭気発生無し、型ばらし不要、複雑形状OK
の非鉄鋳物用オール凍結鋳型誕生!
―未来型環境対応プロセスによる鉛フリー青銅合金の鋳造技術―
 
 

渡邉 政嘉

ものづくり応援隊長
 

 

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   【寄稿】
 
  -物の見方、考え方- 経営に生かす仏教哲学
 
 

青木 伸雄

 

 

 

 (以下概要)

 

   
 
  高周波熱処理と機械加工の工程間コラボレーション
 
 

川嵜 一博 高周波熱錬株式会社 専務取締役
生田 文昭 高周波熱錬株式会社

      研究開発センター・副センター長
三阪 佳孝 高周波熱錬株式会社 研究開発センター・センター長
山脇  崇 高周波熱錬株式会社 製品技術本部・製品設計部長
一色 信元 高周波熱錬株式会社 製品技術本部・本部長

 

  高周波誘導加熱を利用した高周波熱処理(焼入れ、焼戻し)は、クリーンな電気エネルギーを使用することからCO2 の直接排出が少ないため環境に優しく、急速短時間加熱が可能で生産性に優れることから、最近、“W-Eco®(Ecological & Economical)”な熱処理技術としても注目されている。また、弊社では、高周波熱処理と機械加工を組合わせた種々の技術、製品開発および実用化を行っている。本稿では、高周波熱処理と機械加工の工程間コラボレーションにより製造している製品事例について紹介する。
 

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  誘導加熱を利用したコーティング技術
 
 

竹屋 昭宏

第一高周波工業株式会社

技術部 技術開発部長

 

  金属部材におけるコーティングにおいて、高機能材料である自溶合金の被覆に誘導加熱を利用した方法を紹介する。自溶合金特有の処理である皮膜の緻密化などによる高品質化を目的としたフュージング処理において、一般的なガスフレームによる方法と比較して、高安定性、高品質な誘導加熱を利用した「高周波フュージング」は、高加熱効率、低気孔率、厚膜化可能などの特長を持つ。この高周波フュージングと高周波曲げ加工を同時に行うことで、安定的な曲げ製品を製作可能であり、一例として過炉器管へのコーティングを紹介する。また、自溶合金被覆で用いられる溶射法では施工困難な、小径管の内径への自溶合金被覆を実現した製品実例を紹介する。
 

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  水系洗浄剤向け過熱水蒸気式高速乾燥装置“SS ドライヤー”の開発
 
 

長   伸朗 中部電力株式会社技術開発本部
エネルギー応用研究所

       都市・産業技術グループ 研究主査 工学博士
瀬戸口 裕嗣 株式会社ナステック 技術部 部長
安藤  和広 株式会社ナステック 製造課
永井  敬大 株式会社大同 代表取締役

 

  自動車部品工場などで加工を終えた機械部品は、表面の切削油や切粉等を洗浄した後、乾燥させて出荷している。その洗浄の際には、従来は引火性があり有毒な溶剤系洗浄剤が用いられるのが一般的であったが、近年は環境性、安全性およびコストの面で、水系洗浄剤が採用されつつある。しかしながら、水系洗浄剤は揮発性の高い溶剤系洗浄剤に比べ、乾燥工程に時間を要するという難点があるため、工場で水系洗浄剤を導入したくても断念せざる得ないことが多々あり、水分を高速に取り除く乾燥技術が急務の課題であった。そこで、洗浄後の金属部品を短時間で乾燥できる過熱水蒸気式高速乾燥装置を開発した。ここでは、過熱水蒸気式高速乾燥装置の概要を、その環境改善効果を交えて紹介する。
 

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  精密塗装乾燥装置の導入と美粧塗装の実践
 
 

稲田清数 株式会社ND イナダ 代表取締役
稲田 厚 株式会社ND イナダ 専務取締役

 

  近年、クリーンコーティング環境でゴミの付着がなく、薄膜を塗り重ねた高品質美粧塗装仕上げが可能となり、高付加価値製品の美粧塗装が多く手がけられるようになってきた。精密塗装乾燥装置は、装置内をクリーンルームのように高性能フィルターでゴミや微粒子を捕集し、内部を陽圧に維持することで、クリーン環境を作り出し、美粧塗装・乾燥を可能にする装置である。本稿では、当社で導入した当該装置の概要と実際の塗装事例について紹介する。
 

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  コンベアに金属ベルトを用いた連続式マイクロ波加熱装置
 
 

吉田 正志

株式会社四国総合研究所

電力利用研究部 主席研究員

 

  食品製造の加熱・焼成工程の時間短縮による生産性向上をはかるため、コンベア式マイクロ波加熱試験装置(金属ベルト使用)を製作・導入し、適用性を検証した。約15 mm × 15 mm の直方体被加熱物(24 レーン× 20 列・480 個)による加熱試験の結果、加熱温度差 10.4℃の均一加熱結果を得た。また、被加熱物を模擬した80 × 80 × 25 mm のポリスチレン容器に60 g の水道水を入れた(9 レーン× 24 列・216 個)場合では、温度差 4.1℃まで均一に加熱する結果を得た。
 

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  過熱水蒸気・熱風混合式大容量オーブン
“エアロスチームオーブン”の開発
 
 

長  伸朗 中部電力株式会社 技術開発本部 
エネルギー応用研究所

      都市・産業技術グループ 研究主査 工学博士
山本  正 直本工業株式会社 開発部 専務取締役
荒川 政法 直本工業株式会社 技術開発部 部長
松浦 義久 直本工業株式会社 大阪食品機器部 部長

 

  食品業界は厳しい競争下にあり、食品工場では、生産コストを削減するために、卵や肉類などの原材料の削減を図っている。また、新商品の開発が常に行われている。このため、食品工場では、材料コストの削減と製品の味の向上を両立できる技術が求められていた。そこで、食品工場の材料コストを削減すると共に食品品質の向上に寄与できる、過熱水蒸気と熱風を混合して供給する大容量オーブン「エアロスチームオーブン」を開発した。ここでは、開発した過熱水蒸気・熱風混合式大容量オーブンの概要を、実際に食品を加熱調理した結果を交えて紹介する。
 

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高周波解凍と真空ミスト解凍を組み合わせた

高周波ハイブリッド解凍技術の開発

 
 

山本 泰司 山本ビニター株式会社 代表取締役社長
児玉 順一 山本ビニター株式会社 高周波テクノ事業部

      八尾工場 設計部 技術開発課 課長代理
田中 信至 山本ビニター株式会社 高周波テクノ事業部

      八尾工場 設計部 技術開発課

 

  凍結食材を短時間で高品質に解凍する技術へのニーズが高まってきている。高周波を用いた誘電加熱による解凍は、凍結食材そのものが発熱する内部発熱であり、食材の表面と内部の温度を均一にできるため品質がよいが、仕上がり状態はまだ氷の残る半解凍状態である。そこで、氷点以上の完全解凍のために、高周波解凍や空気解凍などを組み合わせ、それぞれの長所を活かしたハイブリッド型の解凍方法の開発が試みられている。今回は、高周波解凍と真空ミスト解凍を組み合わせたハイブリッド解凍方式について紹介する。
 

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  ハロゲンランプによる赤外線加熱の応用
 
 

菅野 雄太

岩崎電気株式会社

光応用営業部 セミコン・オプトデバイス営業課

 

   工業用加熱方式としてハロゲンランプが利用されており、今後においてもその特徴を生かし幅広い分野において活用されると思われる。今回、赤外線の概要及び赤外線加熱の原理、ハロゲンランプの特徴・技術とその応用例について紹介する。
 

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  業務用加圧式IH 炊飯機の開発
 
 

坂本 淳一郎
株式会社サタケ

技術本部 精米プラントグループ

 

   (株)サタケは、業務用炊飯分野においてご飯のおいしさを追及すべく、新しいIH 炊飯機の開発を進めた結果、(株)プロシスタス様と共同で業務用加圧式IH 炊飯機を開発した。本装置は、白米7.0 kg炊きのIH 炊飯機で、炊飯中に1.2 気圧の圧力をかけることができる。出来上がったご飯は、旨味のあるもっちりした食感が特徴のご飯となる。本稿では、加圧式IH 炊飯機の構造と加圧のメカニズム、加熱制御について説明する。
 

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  新調理システムにおける品質と衛生管理について

~より安全な食品より良いビジネス(SFBB)のご紹介~(最終回)

 
 

加藤 和悦

有限会社カエツカンパニー
取締役社長

 

  現在は厨房環境の変化が著しい時代である。厨房機器の変化、調理システムの変化、これらの変化に対応するためには、ソフトが必要であるが、ハードが先行し、ソフトはついていってないのが現状である。今回は、新調理システムのソフトの部分を取り上げ、品質と衛生管理についてシリーズで詳しく説明する。
 

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  千葉県横芝光町学校給食センター
 
 
 

古水  豪

株式会社中西製作所

営業部営業企画課 課長

 

  家庭用でIH クッキングヒーターの普及が進むなか、業務用でも電化厨房に注目が集まってきている。病院、福祉施設、給食センター、飲食店…厨房環境の改善やコントロールの容易さなど、より良い厨房を目指した取り組みが進んでいる。これら電化厨房の事例をシリーズで紹介していく。 今回は「給食センター」の事例を取り上げる。
 

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  産総研のハイテクものづくり
臭気発生無し、型ばらし不要、複雑形状OK
の非鉄鋳物用オール凍結鋳型誕生!
―未来型環境対応プロセスによる鉛フリー青銅合金の鋳造技術―
 
 

渡邉 政嘉

ものづくり応援隊長

 

  産業総合研究所で取り組まれている凍結鋳造技術を活用した「鉛フリー青銅合金の鋳造技術」を紹介する。凍結鋳造技術は1970 年代に考案され、近年、大阪の三共合金鋳造所により初めて事業化された。当該技術は、作業環境の改善(臭気や騒音の抑制)・公害の抑制(有機系添加剤不要)・コスト削減(型ばらし処理不要)・品質向上などの様々な点でメリットがある。本稿では、近年考案された減圧凍結システムを活用した凍結鋳造により青銅合金鋳物の鉛フリー化を実現することでコスト削減と付加価値創造を同時に達成した事例について紹介する。
 

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