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よつ葉乳業株式会社 十勝主管工場 さま
昭和42年設立の乳製品メーカー。北海道の大自然で生まれた良質の生乳を使用した牛乳・乳製品を食卓に届けている。
道内のすべての工場で環境マネジメントシステムの国際規格ISO14001の認証を取得しており、工場でのCO2削減や水質保全、地域主催の環境保全運動に参加するなど環境保護にも積極的。
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十勝主管工場では、日産800トンに及ぶ乳製品の加工~出荷を行っている。この製造・保管工程では、年間を通して冷却が必要であり、冬季でもチラーの運転により大量の温排熱が発生していた。
この未利用だった冷却用の温排熱を回収し、暖房・加熱の熱源に活用することで、外気温-25℃の厳冬下でも安定した温水供給を可能とした。
単に燃焼式からヒートポンプ式へ移行できただけでなく、工場内の未利用エネルギーを有効活用できる点で、ヒートポンプのフィールドがより広がった。
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■従来システム(冬季運転)
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■熱回収ヒートポンプシステム(冬季運転)
冬季のチルド水冷却、冷蔵・冷凍用の温排熱などを回収して、空調用チラーの加熱運転に活用する。外気温度に影響されない温水供給が可能となり、空調用チラーを通年稼働させ、蒸気が不要になった。 |
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外気温に影響されにくい水冷ヒートポンプシステムでも、-25℃を下回る条件下で安定した暖房・加熱能力を発揮させるには適切な水温の確保が必要だったが、製造・保管工程で発生する温排熱を利用することでその課題を解決した。
水平展開分野
冷却と加熱が同時に混在する分野なら、熱回収技術は有効である。寒冷地はもちろん、冷却・加熱が混在する食品・化学工場や年間冷房が必要なデーターセンターなど多彩な分野で応用できる。
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チルド系統熱源
- 高効率水冷ブラインチラー(150RT×3台)
- 氷蓄熱タンク(9,200MJ×3基)
空調系統熱源
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熱源設備(フェンス設置前)
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地球環境保全への取り組みとして、環境負荷を抑えた低炭素型工場を目指すに当たって、暖房・加熱熱源を燃焼式から、エネルギー効率に優れたヒートポンプ方式に転換したいと考えていました。
しかし、冬期の外気温度が-25℃を下回る十勝において、従来のヒートポンプシステムでは安定的な温水供給が期待できません。
ダイキンさんと製造過程や冷熱設備の見直しを図ることで、当工場には未使用の豊富な加熱エネルギーが存在することに気が付きました。
日産800トンに及ぶ乳製品の加工~出荷を行っていますが、この過程においてチルド水の精製や冷蔵・冷凍といった多くの冷却ニーズとともに、冷却に伴う排熱が存在し、冬期の暖房・加熱ニーズを十分に補える量でした。
これまで捨てていた冷却排熱を熱回収することで、外気温に影響されることなくヒートポンプによる暖房・加熱が実現。
未利用エネルギーの有効利用で、大幅な省エネ・低炭素化が図れるのではないかと大いに期待しています。 |
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