技術委員会 技術部会の活動報告
2024年12月26日(木)
今年度第3ラウンドの技術委員会・技術部会を10月下旬から12月中旬にかけて開催しました。基本は集合会議ですが、委員の利便のための、Web会議室、ホームぺージ会議室併設は継続しました。
第3ラウンドではアーク・プラズマ、赤外線加熱の2部会で「技術交流・見学会」を開催し、委員に好評でした。残る誘導加熱技術部会では、年明け1月29日に“本田技研工業鈴鹿製作所”を見学する予定です。
技術委員会では第2ラウンドの各技術部会の活動をレビューしていただきました。各技術部会は計画に沿って今年度の活動を推進しましたが、この時期ですので来年度、2025年度の活動計画立案についても議論しました。
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委員会名 | 活動報告 | |
第66回技術委員会 10月29日(火)午後 開催場所;JEHC会議室、Zoom+ホームページ会議室 今回会議室に6名、Webで2名の委員の参加でした。 今回は第2ラウンドの各技術部会の活動を確認していただきました。また、11月の理事会に向けた技術委員会活動報告書を確認していただきました。 シンポジウムについてはプレサイトがオープンしていましたので、このサイトを紹介しました。 ○2024年度活動計画と実績の確認 ○各技術部会の第2ラウンド活動のトピック報告 ○情報発信力強化による技術向上への寄与活動 カーボンニュートラル支援セミナー第1ラウンドの開催結果報告 ○第19回エレクトロヒートシンポジウム プレサイトの紹介
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加熱技術部会 |
第86回アーク・プラズマ加熱技術部会 12月5日(木)午後 開催場所;JEHC会議室、Zoom+ホームページ会議室 今回会議室に4名、Webで2名の委員の参加でした。 ○2024年度活動計画と実績の確認 ○2025年度活動計画立案方針の検討 ○技術向上研究テーマの「ワクワクする最先端ものづくりを追う」ではエネルギー・資源誌の特集記事「原子力エネルギーの研究会開発と人材育成」の7件の記事のうち4件(高温ガス炉、高速炉、人材確保などの記事)を取り上げて紹介、共有し、議論しました。 ○情報発信力強化による技術向上への寄与 ・カーボンニュートラル支援講座第1ラウンドの開催結果と第2ラウンドの案内について ・令和6年度電気加熱調査結果について ・経済産業省補助事業について ○第19回エレクトロヒートシンポジウム 開催結果を報告しました。 ○委員講演; 東京電力エナジーパートナー)横坂委員 「需要家蓄電池(Lib)の活用効果~工場などの建物構内に設置する蓄電池効果の試算~」 最初に蓄電池市場の活用方法、市場が大きく伸びる見込みとの説明がありました。 そして、需要家畜電池の活用方法の紹介があり、PV出力と蓄電池の規模(出力×容量)の組み合わせでメリットを試算した結果が示されました。結論的には、補助金を活用し、ピークカットに用いて基本料金を低減すればメリットが大きくなるということ。また、ピークカット用には容量が大きすぎると無駄になるとのことでした。
需要家からしばしば工場に設置したいという話が出てくることもあっての試算とのことです。
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第70回ヒートポンプ技術部会 12月3日(火)午後 (第33回WGは先立って11月20日(水)に開催済) 開催場所;中央区産業会館会議室、Zoom+ホームページ会議室 今回会議室に13名、Webで20名の委員の参加でした。 ○2024年度活動計画と実績の確認 ○2025年度活動計画立案方針の検討 ○技術普及研究テーマの「産業用ヒートポンプ普及拡大のためのプラットフォーム機能強化」では、次のような様々な内容に関して議論しました。 ・WGの活動報告 ・カーボンニュートラル支援講座「廃熱回収編」の第2Rの企画 ・2023年度産業用ヒートポンプ導入量調査結果について ・産業用ヒートポンプ活用ガイドの見直しについて ・経済産業省補助事業について ○情報発信力強化による技術向上への寄与 ・カーボンニュートラル支援講座(電気加熱編)について(参考情報) ○第19回エレクトロヒートシンポジウム 開催結果を報告しました。 ○委員講演; 前川製作所)中本委員 始めに前川製作所は今年100周年。生まれは氷屋で圧縮機を作り始めて、今では広い分野に応用しているとの説明がありました。 今回はその圧縮機の石油・ガス・化学分野への応用事例の紹介でした。大型でユニークな多様な圧縮機を、もちろんヒートポンプシステムとしても供給しており、目を見張るものがありました。
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第66赤外線加熱技術部会 12月17日(木)午後 開催場所;メトロ電気工業殿本社会議室、ホームページ会議室 今回会議室に10名の委員の参加でした。 ○2024年度活動計画と実績の確認 ○2025年度活動計画立案方針の検討 ○技術向上研究テーマの「赤外加熱によりプロセスが改善されたことを公表した事例の発掘と研究」では、下記2件の機関誌記事の解説メモを、九州電力)平野委員、加島)加島委員に作成していただき、紹介していただきました。 1)赤外線加熱を付加した過熱水蒸気によるバイオマス炭化 日本食品工業学会誌_Vol9_No2_2008_p91_98 2)近赤外線の熱的光学特性を活用した新伝送加熱方式工業加熱_Vol58_No5_2021_09_p24_28 ○遠赤外線協会から継承した技術文書の公開ページ、FQAページの作成進捗 文書公開;https://www.jeh-center.org/JIRAdocuments.html FQAコーナー;https://www.jeh-center.org/firJIRAFQA.html ○情報発信力強化による技術向上への寄与 ・カーボンニュートラル支援講座第1ラウンドの開催結果と第2ラウンドの案内について ・令和6年度電気加熱調査結果について ・経済産業省補助事業について ○第19回エレクトロヒートシンポジウム 開催結果を報告しました。 ○委員講演; 東京電力ホールディングス)平委員 東京電力グループのカーボンニュートラルに向けた取り組みとして、電源のゼロエミッション化とエネルギー需要家の電化の取り組み推進などの説明がありました。 その上で産業分野からCN効果の高いターゲット分野を選定しCNソリューション上の課題を分析、その課題を“お客様に寄り添って”解決する、大変ユニークで実効性のあるソリューションプログラムを提供しているとの説明がありました。このプログラムを実例と合わせて紹介する社内勉強会を開き、ユーザーに展開してもらう取組をしているとのことです。
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第75回電磁波加熱技術部会 12月20日(金)午後 開催場所;東洋大学川越キャンパス輪講室、Zoom+ホームページ会議室 今回会議室に4名の参加でした。 ○2024年度活動計画と実績の確認 ○2025年度活動計画立案方針の検討 ○技術向上研究テーマの「技術人材育成のための電磁は加熱技術講座づくりの研究」では、テキストのレビューを進めるとしたうちのパート4(約20ページ)について、委員からあらかじめ提示されたコメントの対応を議論しました。今回のコメントは委員1名からのものであったこととから、コメントを反映したパート4をもって再度レビューをお願いすることにしました。また、パート3の宿題事項も未定でしたので、再度お願いすることにしました。 ○情報発信力強化による技術向上への寄与 ・カーボンニュートラル支援講座第2ラウンドの案内について ・令和6年度電気加熱調査結果について ・経済産業省補助事業について ○第19回エレクトロヒートシンポジウム 開催結果を報告しました。 ○委員講演; 四国総合研究所)吉田委員 最初にデマンドレスポンス概要と課題の説明があり、四国総合研究所も蓄熱式空調システムを導入していて「報酬型DR」に参加しているとの紹介がありました。 四国総合研究所ではこれまで、DRのために放送型通信を用いた「電気給湯機・遠隔制御システム」を開発しており、さらに進化したシステムを開発中ということで、期待が高まります。 ○招聘講演; 東洋大学理工学部 草間祐介准教授 マイクロ波漏洩抑制技術と評価モデル及び評価結果あるいは検証結果の解説を受けました。
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(6) 第91回誘導加熱技術部会 12月10日(水)午後 開催場所;JEHC会議室、Zoom+ホームページ会議室 今回会議室に10名、Webで13名の委員の参加でした。 ○2024年度活動計画と実績の確認 ○2025年度活動計画立案方針の検討 ○技術向上研究テーマの「誘導加熱の産業応用レビュー」では、下記機関誌記事2件の解説メモを、富士電波工機)田口委員、トクデン)山村委員に作成していただき紹介していただきました。 1)省エネに貢献するIH 用新型PWM(パルス幅変調)インバータの製品ラインナップ_EH245_R04_09_p5_10 2)円弧状導体によるコイルの導体抵抗低減_EH247_R05_01_p70_73 ○情報発信力強化による技術向上への寄与 ・カーボンニュートラル支援講座第2ラウンドの案内について ・令和6年度電気加熱調査結果について ・経済産業省補助事業について ○第19回エレクトロヒートシンポジウム 開催結果を報告しました。 ○委員講演; 三井E&Sパワーシステムズ)檢見﨑委員 「株式会社三井E&Sパワーシステムズ 事業内容・製品のご紹介」 最初に会社の沿革、事業拠点、“エンジン発電機事業本部”と“産業機械事業本部”があるとの会社概要の説明がありました。 誘導加熱装置部門が属する産業機械事業本部の事業を、漁撈事業から一通紹介していただきました。そして“誘導加熱事業”については様々なヒーターの紹介に加え、製作状況や周辺機器の紹介など大変興味のあるものでした。最後には機能膜事業(ゼオライトを用いた水分分離膜)の紹介があり、機能膜がCO2フリー燃料の生成に利用でき、CNに貢献できるとの興味深い説明がありました。
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(1) 第64回抵抗加熱技術部会 11月28日(木)午後 開催場所;JEHC会議室、Zoom+ホームページ会議室 今回会議室に5名、Webで5名の委員の参加でした。 ○2024年度活動計画と実績の確認 ○2025年度活動計画立案方針の検討 ○技術向上研究テーマの「電気加熱の制御、IoT活用事例に関する調査・研究」については、下記1件の機関誌記事の解説メモを、中国電力)薮委員に作成していただき、解説していただきました。 1)ホットプレスを用いた拡散接合プロセスの開発_EH245_2022_02_p32-37 ○情報発信力強化による技術向上への寄与 ・カーボンニュートラル支援講座第1ラウンドの開催結果と第2ラウンドの案内について ・令和6年度電気加熱調査結果について ○第19回エレクトロヒートシンポジウム 開催期間中だったので開催結果の中間報告をしました。 ○委員講演; 加島)加島様 会社の歴史の中で“優良申告法人”として表彰されたことの紹介などから始まり、製造、ミッション、特長と、会社の理念や方針の説明がありました。その後幅広いヒーター商品群を紹介していただきました。特に赤外線ランプヒーター、マイクロセラミックヒーター、自己制御がかかるPTCヒーターは特徴あるもので、大変興味ある内容でした。
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今年度最後第4ラウンドの予定です 1月29日(水);誘導加熱技術部会「技術交流・見学会」本田技研工業鈴鹿製作所 2日5日(火);第67回技術委員会 2月27日(木);第65回抵抗加熱技術部会 3月4日(火);第71回ヒートポンプ技術部会 3月6日(木);第86回アーク・プラズマ加熱技術部会 3月11日(火);第67回赤外線加熱技術部会 3日13日(木);第91回誘導加熱技術部会 3月18日(火);第76回電磁波加熱技術部会 |
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