日本エレクトロヒートセンター

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定期活動報告

技術委員会 技術部会の活動報告

2025327日(木)

今年度最後の第4ラウンドの技術委員会・技術部会を2月上旬から3月中旬にかけて開催しました。今回のラウンドも基本は集合会議ですが、委員の利便のための、Web会議室、ホームぺージ会議室併設は継続しました。ただ、ヒートポンプ技術部会は電力中央研究所横須賀で見学も兼ねて開催したのでWeb会議室は開設しませんでした。 

技術委員会では定例の第3ラウンドの各技術部会の活動のレビューと、各部会で議論した2025年度計画案の確認をしていただきました。各技術部会は計画に沿って今年度の活動を推進しましたが、この技術委員会で確認された来年度の活動計画についても改めて確認しました。

<委員会・技術部会資料閲覧のご要望があればご一報ください>



委員会名 活動報告

技術委員会

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67回技術委員会 25日(水)午後

開催場所;JEHC会議室、Zoom+ホームページ会議室

今回会議室に8名、Web3名の委員の参加でした。

今回は第3ラウンドの各技術部会の活動を確認していただきました。また、各技術部会で議論した、来年度2025年度の技術部会活動計画(案)を確認していただきました。

シンポジウムについては委員会開催時期の関係で少し間が空きましたが開催結果を報告しました。

2024年度活動計画と実績の確認

活動報告書第3ラウンドまで

2025年度各部会活動計画案の承認

(2025年度各技術部会活動計(案)概要総括表)

○各技術部会の第3ラウンド活動のトピック報告

○情報発信力強化による技術向上への寄与活動

・カーボンニュートラル支援セミナー第2ラウンドの開催結果報告

・令和6年度電化調査結果(東電HD殿委託事業)

・令和7年度に活用出来る補助事業について 

○第19回エレクトロヒートシンポジウム記載結果報告

 

アーク・プラズマ

加熱技術部会

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87回アーク・プラズマ加熱技術部会 36日(木)午後

開催場所; Zoom+ホームページ会議室

今回はWebのみで6名の委員の参加でした。

2024年度活動計画と実績の確認

2025年度活動計画(案)の確認

(2025年度アーク・プラズ加熱技術部会活動計画) 

・電気学会のIEC/TC27国内委員会にAP部会から代表委員を登録することにしました。但し、現在AP部会所属機関から委員が出ているので、追加はしません。(IEC/TC27関連規格プレビューページ

○技術向上研究テーマの「ワクワクする最先端ものづくりを追う」では電気学会誌の特集記事「再エネ主力電源化のための物理的蓄エネルギー技術の開発動向」の7件の記事に関して、主に各種蓄熱技術の内容や開発状況を主に紹介、共有し、議論しました。

○情報発信力強化による技術向上への寄与

・ものづくりに電気早わかり動画制作報告

・カーボンニュートラル支援講座第2ラウンドの開催結果について

・令和7年度に活用出来る補助事業について

○エレクトロヒートシンポジウム

・刷新を計画している第20回の企画について

○委員講演;

担当委員がやむを得ずご欠席でしたので、第19回シンポジウムの技術発表を視聴しました。

東京製鐵株式会社 有賀 優 氏

電炉による「脱炭素社会」「循環型社会」への貢献 

最初に東京製鐵と鉄鋼業界の概要(鉄鋼の製法、生産量やシェアなど)の説明があり、その後同社の長期環境ビジョンとCNに向けた取り組みの説明をしています。その取り組みでは、再エネの導入拡大、他社との協働で鋼材リサイクルの強化などを進め、その成果の一つとして202471日からグリーン鋼材ブランド「ほぼゼロ」の販売を開始したとの報告があります。

 

ヒートポンプ技術部会

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71回ヒートポンプ技術部会 34日(火)午後

(第34WGと併催)

開催場所;電力中央研究所横須賀地区大会議室、+ホームページ会議室

今回大会議室に28名の参加でした。

2024年度活動計画と実績の確認

2025年度活動計画(案)の確認

(2025年度ヒートポンプ技部会活動計画)

○技術普及研究テーマの「産業用ヒートポンプ普及拡大のためのプラットフォーム機能強化」では、次のような様々な内容に関して議論しました。

・産業用ヒートポンプ活用ガイドの改訂について

・カーボンニュートラル支援講座「廃熱回収編」の第2Rの開催結果

・産業用ヒートポンプ導入状況調査結果について

○情報発信力強化による技術向上への寄与

・ものづくりに電気早わかり動画制作報告

・カーボンニュートラル支援講座第2ラウンドの開催結果について

・令和7年度に活用出来る補助事業について

○エレクトロヒートシンポジウム

・刷新を計画している第20回の企画について

○委員講演;

電力中央研究所)甲斐田委員

ヒートポンプ研究備のご紹介

今回、電力中央研究所殿のご好意により横須賀地区の「産業用ヒートポンプ性能評価設備」を見学させていただくことから、横須賀地区のヒートポンプ研究設備のご紹介をしていただきました。

ヒートポンプ研究設備には、システムの性能評価のための下記設備がある。

・ヒートポンプ給湯器性の評価設備

・産業用ヒートポンプ性能評価設備

・空調機性能評価設備

要素技術の研究設備として下記の設備がある。

・空気熱交換機試験設備

・自己分解反応評価装置(次世代冷媒の自己分解反応性を評価) 

見学させていただいた産業用ヒートポンプ性能評価設備は、温水・蒸気供給ヒートポンプなら600kWまで、空気熱源ヒートポンプ、空冷チラーなら350kWまでの大容量の機器の試験ができる設備で、“技術開発”、“技術実証”、“技術評価”、“(トラブルなどの)ソリューション”を目的としているとのことでした。

○その他;

        次期部会長の選挙を行いました。 

 

赤外線加熱技術部会

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67赤外線加熱技術部会 311日(火)午後

  開催場所;JEHC会議室、Zoom+ホームページ会議室

今回会議室に11名、Web7名の委員の参加でした(内抵抗加熱部会などからのオブザーバ参加は4名)。

2024年度活動計画と実績の確認

2025年度活動計画(案)の確認

(2025年度赤外線加熱術部会活動計画) 

・電気学会のIEC/TC27国内委員会に抵抗部会から代表委員を登録することにしました。(IEC/TC27関連規格プレビューページ

○技術向上研究テーマの「赤外加熱によりプロセスが改善されたことを公表した事例の発掘と研究」では、第53回表面界面物性研究会での発表の解説メモを、倉田部会長にに作成していただき、紹介していただきました。

1)加熱硬化における赤外線技術の応用 表面界面物性研究会第53

○遠赤外線協会から継承した技術文書の公開ページ、FQAページの作成進捗

文書公開;https://www.jeh-center.org/JIRAdocuments.html

FQAコーナー;https://www.jeh-center.org/firJIRAFQA.html

○情報発信力強化による技術向上への寄与

・ものづくりに電気早わかり動画制作報告

・カーボンニュートラル支援講座第2ラウンドの開催結果について

・令和7年度に活用出来る補助事業について

○エレクトロヒートシンポジウム

・刷新を計画している第20回の企画について

○委員講演;

加島)加島委員(第64回抵抗加熱技術部会での講演を再演していただいた)

株式会社加島 会社&製のご説明

会社の歴史の中で“優良申告法人”として表彰されたことの紹介などから始まり、製造、ミッション、特長と、会社の理念や方針の説明がありました。その後幅広いヒーター商品群を紹介していただきました。特に赤外線ランプヒーター、マイクロセラミックヒーター、自己制御がかかるPTCヒーターは特徴あるもので、大変興味ある内容でした。

○招聘講演;

コーテック株式会社 代表取締役 楯 様

赤外線・熱風ハイブリッドによる塗装乾燥工程の革新 

部門別、さらには産業でのCO2排出量の現状の解説から始め、塗装乾燥におけるエネルギー消費とCO2排出量が格段に多いことを提示。その最も有効な対策として赤外線と熱風ハイブリッド乾燥炉があることを、理論的にまた実例を示し解説をしていただきました。ハイブリッド塗装乾燥技術をオープンイノベーションで普及させてゆきたいという熱意が伝わる講演でした。

 

電磁波加熱技術部会

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76回電磁波加熱技術部会 318日(火)午後

開催場所;JEHC会議室、Zoom+ホームページ会議室

今回会議室に3名、Web2名の委員の参加でした。

2024年度活動計画と実績の確認

2025年度活動計画(案)の確認

(2025年度電磁波加技術部会活動計画) 

・電気学会のIEC/TC27国内委員会に抵抗部会から代表委員を登録することにしました。但し、現在吉田部会長が委員なので、追加はしません。(IEC/TC27規格プレビューページ

○技術向上研究テーマの「技術人材育成のための電磁は加熱技術講座づくりの研究」では、パート4(約20ページ)の再レビュー結果に対する対応を確認しました。パート3の宿題事項も出された案に対して議論しました。

次回は本文部分最後のパート5のレビューです。

○情報発信力強化による技術向上への寄与

・ものづくりに電気早わかり動画制作報告

・カーボンニュートラル支援講座第2ラウンドの開催結果について

・令和7年度に活用出来る補助事業について

○エレクトロヒートシンポジウム

・刷新を計画している第20回の企画について

○委員講演;

ミクロ電子)花井委員

マイクロ波焙煎小麦を使用したコラレーションビール

昨年ミクロ電子は50周年を迎え、同じ川越商工会議所に所属するコエドブルワリーと、社長同士でミクロ電子50周年アニバーサリービールの製作を決めて限定製作(333mL瓶、2400本)したとのこと。製作にあたって、初めて小麦の焙煎にマイクロ波を用いたとのことで、今回その内容を紹介していただきました。

マイクロ波単独、マイクロ波と熱風併用で様々に条件を変え色や風味を確認し、決定したとのこと。マイクロ波単独の方が風味がよかったとのことです。 

川越産のサツマイモも配合しているので、瓶のラベルはミクロ電子カラーのオレンジとサツマイモの紫にしたとのことです。ビール贈呈先からは「おいしい」と高評価だったとのことです。

 

誘導加熱技術部会

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92回誘導加熱技術部会 313日(木)午後

開催場所;JEHC会議室、Zoom+ホームページ会議室

今回会議室に9名、Web10名の委員の参加でした。

2024年度活動計画と実績の確認

2025年度活動計画(案)の確認

(2025年度誘導加熱術部会活動計画) 

・電気学会のIEC/TC27国内委員会に抵抗部会から代表委員を登録することにしました。(IEC/TC27関連規格プレビューページ

○技術向上研究テーマの「誘導加熱の産業応用レビュー」では、下記機関誌記事の解説メモを、中部電力)薮崎委員に作成していただき紹介していただきました。

1)超高速浸炭焼入れ技術の紹介_持続可能な循環型熱処理の追求_工業加熱_2023_5_Vol60_No3_P6_12

○情報発信力強化による技術向上への寄与

・ものづくりに電気早わかり動画制作報告

・カーボンニュートラル支援講座第2ラウンドの開催結果について

・令和7年度に活用出来る補助事業について

○エレクトロヒートシンポジウム

・刷新を計画している第20回の企画について

○委員講演;

アロニクス)西尾委員代理平安様

ろう付け装置と例紹介・新製品のご紹介

最初に同社は大田区「優工場」認定企業であることなどの紹介があった。そしてデモ機の写真などで、同社が多数供給しているIH式ろう付け装置の説明があった。ガスバーナーろう付けをIHに変えるお客様が多いが、最近は異種金属接合が多くなっており、特に銅材が高価になっていることから真鍮接手にアルミ管をろう付けする相談が多いとのこと。その後生産用に導入した機器の事例紹介があり、ロボット搭載などのカスタマイズもできるとの説明でした。電源製品の紹介があり、最後にこの夏に販売を開始する新製品紹介がありました。 

紹介されたろう付け機、自動ろう付け機は特徴ある技術で大変興味あるものでした。

 

抵抗加熱技術部会

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65回抵抗加熱技術部会 227日(木)午後

  開催場所;JEHC会議室、Zoom+ホームページ会議室

今回会議室に9名、Web4名の委員の参加でした。

2024年度活動計画と実績の確認

2025年度活動計画(案)の確認

(2025年度抵抗加熱術部会活動計画) 

・電気学会のIEC/TC27国内委員会に抵抗部会から代表委員を登録することにしました。(IEC/TC27関連規格プレビューページ

○技術向上研究テーマの「電気加熱の制御、IoT活用事例に関する調査・研究」については、下記2件の「工業加熱」の記事について、東北電力)大山委員、日本電熱)西原委員にそれぞれ解説メモを作成していただき、解説していただきました。

1)脱炭素社会に貢献する熱処理設備_工業加熱_2023_1_Vol60_No1_p28_32

2)最大2450℃まで測定可能なOptris社赤外線サーモグラフィカメラ_工業加熱_2022_5_Vol59_N3_p17_21

○情報発信力強化による技術向上への寄与

・ものづくりに電気早わかり動画制作報告

・カーボンニュートラル支援講座第2ラウンドの開催結果について

・令和7年度に活用出来る補助事業について

○エレクトロヒートシンポジウム

・刷新を計画している第20回のについて

○委員講演;

関東冶金工業)大下様

工業炉および関東冶の状況について

関東冶金工業は1957年に設立され、工業炉の製造・販売と熱処理などの受託加工を事業としており、金属熱処理、ろう付け、焼結、新素材の熱処理などの雰囲気熱処理炉を手掛けているとの紹介がありました。 

その後、工業炉の最大の問題はカーボンニュートラル化との問題提起があり、EV化やCF製造工程でろう付けや熱処理がどうなるのかといった考察が示され、最後に「工業炉は変革の時代」と締めくくられ、大変興味ある内容でした。

 

今後の予定

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来年度最初第1ラウンドの予定です

59日(金);第68回技術委員会

66日(金);第66回抵抗加熱技術部会

610日(火);第72回ヒートポンプ技術部会

617日(火);第88回アーク・プラズマ加熱技術部会

624日(火);第68回赤外線加熱技術部会

626日(木);第92回誘導加熱技術部会 

73日(木);第77電磁波加熱技術部会