赤外・遠赤外加熱の特徴
マイルドでパワフルな加熱ができる
非接触で熱エネルギーを物質に伝えることが出来るため、被加熱物の表面の熱し過ぎを防ぎ(マイルド)、かつ加熱開始から終了までほぼ一定の大きさの熱流を流すことが出来る(パワフル)ため、短時間で効率よく加熱でき、生産性の向上に寄与します。
熱風、伝導など熱源を被加熱物に接触させる方式では初期には大きな熱流を流せますが、被加熱物の表面温度が早い段階で熱源の温度に近づくため、熱源と被加熱物の温度差が少なくなり、投入出来る熱流が急速に低下してしまいます。このため加熱時間が長く掛かることになります。 |
均一で高品質な加熱ができる
マイルドでパワフルな加熱によって、表面温度の急上昇が避けられ、一方内部への熱の流れが滞ることがありません。この結果、表面と深部の温度差が少ない、接触加熱よりも均一な加熱が可能になります。
塗装乾燥などでは、乾燥時のクラックやダストの混入の少ないことが期待でき、また色相による加熱むらも少ない高品質な塗装面が得られます。
状況に応じたきめ細やかな温度制御ができる
電力の投入パターンが任意に設定できるため、被加熱物の状態の変化に応じた最適な加熱履歴が与えられ、望ましい品質と効率的な処理の両方が狙えます。
雰囲気とは独立にパワーを与えることができる
冷風や外気あるいは熱風と併用することにより、通常では焦げを生じるような高パワーを投入出来ます。
均一な仕上がりと大幅な時間短縮が期待できます。また真空中での加熱・乾燥に威力を発揮します。
クリーン対応が容易
気流移動が避けられるので、ダスト混入防止対策が容易です。また真空中での加熱も可能です。